駐車場泡消火設備の設置基準の見直しが検討されています
PFASを含有しない消火設備の普及に向けて、消防庁は駐車場に設置する泡消火薬剤の設置基準見直しを検討しています。
背景駐車場に設置されている泡消火設備には、主に水成膜泡消火薬剤が用いられています。水成膜泡消火薬剤は、油火災に対する消火性能が高い一方で、PFASを含有しています。 |
PFAS非含有薬剤への交換を推進するうえでの課題
PFASを含有する水成膜泡消火薬剤は、油火災に対する消火性能が高いため、3種の薬剤のうち放射量は最も少量で消火が可能です。
他の薬剤に比べて放射量が少なくコストが抑えられることから、多くの駐車場に「水成膜泡消火薬剤」が設置されています。現行基準で水成膜泡消火薬剤を他の薬剤に切り替える場合、水源やポンプ・原液タンクを増強するなど大規模な改修が必要となります。
消防庁では、PFAS含有の泡消火薬剤の主な設置先となっている駐車場について、PFASフリーの薬剤への切替えを促進できるよう、切替え負担を軽減するために設置基準の見直しを検討しています。
基準の見直し案
PFAS含有の水成膜泡消火薬剤以外の薬剤でも、試験基準をクリアした場合、同等の放射量で設置することを認める方針を明らかにしました。
ヤマトプロテック株式会社 YマガジンNo.229より抜粋